物語の舞台は北海道富良野市。東京での暮らしを捨てた黒板五郎(田中邦衛)は、幼い息子の純(吉岡秀隆)と娘の螢(中嶋朋子)を引き連れ、生まれ故郷である麓郷の地に足を踏み入れる。そこにあったのは、倒壊寸前の古小屋と、草の生い茂る荒野だけだった。
「電気がない? 電気がないなら暮らせないですよ!」と泣き叫ぶ純に対し、五郎は黙々と風車を作り、井戸を掘り、薪を割る。文明の恩恵から切り離された子供たちは、最初は戸惑い抗いながらも、大自然の厳しさと温もり、そして父の不器用な情愛に触れることで、たくましく生きる術を学んでいく。『北の国から』の連続ドラマ全24話は、壊れた家族が泥まみれになりながら絆を取り戻していく、切なくも温かい再生の記録である。