高校を卒業して専業俳優となったものの、すぐに順風満帆なキャリアが拓けたわけではありませんでした。20歳前後の時期は、オーディションに落ち続ける日々や、単発の仕事の合間に将来への焦りを抱える瞬間も多かったと語られています。
転機が訪れたのは2019年、TBS系ドラマ『初めて恋をした日に読む話』でした。髪を鮮やかなピンクに染めた不良高校生・由利匡平(通称:ゆりゆり)役を好演。繊細な感情表現と圧倒的なビジュアルがSNS上で爆発的な話題を呼び、一躍全国区の大ブレイクを果たしました。
その後も映画『流浪の月』『ヴィレッジ』『春に散る』など、重厚な人間ドラマや本格的なボクシング映画で身体を極限まで絞り込む難役に次々と挑戦。プロボクサーのライセンスを取得するほどの徹底したアプローチは、空手時代から変わらない「本物志向」の証明です。そして2025年、NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主人公・蔦屋重三郎役を射止め、名実ともに日本を代表するトップ俳優へと登り詰めました。