天文や錬金術の記号だった図形を、現在のような雌雄の表記へと劇的に変化させた人物がいる。18世紀スウェーデンの学者、カール・フォン・リンネだ。彼は1756年に発表した学術論文において、植物の雄株と雌株、さらには動物のオスとメスを簡潔に識別する略記号として♂と♀を論文内に導入した。
リンネのこの画期的なアイデアにより、煩雑な説明文を省いて一目で性別を識別できるようになり、生物学の記録効率は一気に跳ね上がった。直感的な記号によって分類を整理する手法は、当時の科学界に大きな衝撃を与え、またたく間に世界中の研究者の間で標準化した。