現在でこそ「子どもに安心して見せられる健全な動画」の代名詞となったまいぜんシスターズですが、その黎明期にはチャンネル存続を揺るがす深刻なトラブルが存在しました。ファンの間でも記憶が風化しつつある、まいぜんシスターズの炎上の経緯です。
事の発端は、チャンネル開設初期の2017年頃に投稿されていた対戦アクションゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS-FORCE』等のプレイ動画でした。当時の動画において、「全国トップランカー相手に圧倒的実力で勝利した」と銘打たれた対戦内容が、実際には意図的な初心者狩りや、対戦相手に自作自演のアカウントを用いた八百長プレイであった疑惑が浮上。これを発見したガンダムゲーム界隈の有志プレイヤーたちから検証動画が相次いで公開され、プレイ技術の詐称やリプレイデータの不正操作が次々と暴かれる事態となりました。
さらに火に油を注いだのが、疑惑を指摘した他のゲーム実況者に対して著作権侵害の異議申し立てを乱発し、動画を削除させようとした強硬な隠蔽工作でした。コミュニティ全体を巻き込む大炎上へと発展した結果、まいぜんシスターズ側は最終的に非を認め、謝罪動画を投稿した上で一時的な活動休止を余儀なくされました。
この手痛い挫折こそが、彼らの運命を決定づける転換点となります。対戦ゲーム特有のギスギスした競争環境から完全撤退を決意した彼らは、2018年以降、当時爆発的な広がりを見せていたまいぜんシスターズのマインクラフト実況へとコンテンツの主軸を全面的にシフト。「友情」「ドッキリ」「脱出ゲーム」「教育的トラップ解説」をテーマにした平和的かつストーリー仕立ての動画構成へと抜本的なリブランディングを行いました。過去の過ちを猛省し、クリーンな児童向けエンタメへ舵を切った戦略眼こそが、今日の国民的知名度を手に入れる決定打となったのです。