このフレーズが伝説となった最大の功労者は、言うまでもなく渡哲也さん本人です。数々の名作映画や刑事ドラマで日本のエンターテインメント界を牽引してきた大スターだからこそ、あのシンプルなセリフに魂が宿り、唯一無二の名言として成立しました。
実際のドラマ撮影は、極寒の津軽海峡に小型船を出して行われる過酷を極めたものでした。CG技術が進化しつつあった当時においても、石原プロの精神を受け継ぐ現場では妥協を許さない実写ロケーションが敢行され、渡哲也さん自身も冷たい潮風を全身に浴びながら、本物の漁師さながらに舵を握り続けました。
一切の妥協を排して作品づくりに打ち込む昭和の大スターの気骨があったからこそ、あのわずか数秒の番宣CMからも、言葉では言い尽くせない本物の迫力が滲み出ていたのです。