保護者が最も不安を抱くのが「この状態がいつまで続くのか」という期間の問題です。小児における発症頻度は全体の約1〜6%とされ、発症ピークは4歳から5歳に集中しています。多くは小学校中学年(8〜10歳)頃までに大脳の発達とともに自然消失するため、過度な悲観は不要です。
一方で、思春期以降や成人期に発症・残存するケースも確認されています。夜驚症の大人における発症は、小児期の単純な発達未熟とは異なり、極度の精神的ストレス、慢性的な睡眠剥奪、アルコール摂取、抗うつ薬などの薬剤性影響が主なトリガーとなります。
大人の夜驚症では、発作時にベッドから飛び出して屋外へ走ったり、周囲の同居人に暴力を振るったりする危険行動を伴うリスクが高まります。また、睡眠時無呼吸症候群やレストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)によって睡眠が分断され、深いノンレム睡眠からの覚醒障害が引き起こされているケースも多く、背景にある身体疾患の特定が不可欠です。