面接中の面接官の態度や質問内容から、選考結果の方向性をある程度読み取ることが可能です。ネット上の噂には偏りがありますが、人事担当者の行動様式に基づく面接合格サインと不採用フラグには確かな法則性が存在します。
合格の可能性が極めて高い際に見られるサインは、「入社後」を前提とした具体的かつ詳細な質問です。「いつから勤務可能か」「通勤経路に無理はないか」といった実務的な確認に加え、「この配属チームの課題に対して、どのような順序で着手したいか」といった解像度の高い議論へ発展した場合、現場は既に合格を前提に受け入れ態勢を検討しています。また、予定時間を大幅に超過して面接官が自社の魅力や今後の事業計画を熱心に語り出すのも、強い志望動機を醸成させたい動機付け(口説き)のサインです。
対照的に、不採用フラグとして警戒すべきなのは「事務的で掘り下げのない定型質問の連続」です。回答に対して一切の深掘り質問がなく、面接官が履歴書や評価シートに視線を落としたまま淡々と終了した場合、面接開始後10分程度で足切り基準に抵触したと判断されている恐れがあります。また、「他社への就職活動も頑張ってください」といった選考終了を示唆する労いの言葉が早い段階で出た場合も、合否判定基準における優先度が下がっている証拠です。
ただし、採用選考の合否判定基準は多面的な指標で構成されています。「面接官と笑顔で会話が盛り上がったから合格」と思い込むのは危険です。面接官が単に傾聴スキルに長けたタイプであった場合、候補者を不快にさせないよう配慮しながら不合格をつけている事例は数多く見られます。表面的な雰囲気に惑わされず、会話の具体性と深さに注目することが肝要です。