神戸高校の進路を分析するうえで、中核を担うのが定員約40名の「総合理学科」です。全県から数学・理科の天才肌が集結するこの学科は、名門私立中高一貫校である灘や甲陽学院に比肩する学力層を包含しています。
特筆すべきは、神戸高校国公立医学部合格数における総合理学科の貢献度です。国公立大学の医学部医学科は、全国の超進学校でも最上位一握りの生徒しか合格を掴めない最難関領域ですが、神戸高校の医学部合格者の大半はこの総合理学科の生徒が占めています。京都大学や大阪大学、神戸大学の医学部医学科へ現役で進学する生徒が毎年のように輩出されています。
なぜこれほどの合格実績が生み出されるのか。その背景には、単なる受験指導を超えた「本物の研究者教育」があります。文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を活かした高度な課題研究、大学研究室との連携、国際学会での英語プレゼンテーションなどを通じ、生徒は論理的思考力と粘り強い問題解決力を徹底的に鍛え上げられます。この骨太な探究経験が、難関大入試で求められる長大な記述力・思考力問題に対して絶大なアドバンテージを発揮しているのです。