デリケートゾーンに色素沈着が存在する場合、どの波長と照射方式を採用するかが施術の成否を分ける。医療脱毛の現場では従来、黒色への反応性が高いアレキサンドライトレーザーが多用されてきたが、表皮のメラニンにも強く反応してしまうため、黒ずんだ肌への照射には火傷のリスクが伴っていた。
この課題を克服したのがNd:YAGレーザーと蓄熱式ダイオードレーザーだ。波長が1064nmと長いNd:YAGレーザーは、表皮のメラニン色素に過剰反応せず深部の毛根へエネルギーを届ける特性を持つ。一方、低出力のレーザーを連続照射してバルジ領域をじんわり加熱する蓄熱式ダイオードレーザーは、熱破壊による肌への急激な負荷を回避できる。美容皮膚科でのカウンセリング時には、自らの肌状態に対してどの機器が選定されるのかを確認することが不可欠だ。