実際に直前開放された座席を利用した乗客や、現場で案内を行う駅係員の証言からは、ネット上のマニュアル情報だけでは見えてこないリアルな運用実態が浮き彫りになります。
出張頻度の高い大手コンサルティングファーム勤務の40代男性は、当時の体験を次のように語っています。
「年末の帰省ラッシュで東京発新大阪行きの『のぞみ』が終日満席だった際、前日の22時過ぎにスマートEXの画面を更新したところ、突如11号車の12番B席とC席が『◯』になりました。急いで確保して無事移動できましたが、実際に乗車してみると足元が信じられないほど広く、大型キャリーバッグを置いても余裕がある快適さに驚きました」
一方で、SNS上では現場での戸惑いの声も散見されます。5ちゃんねるや知恵袋等のコミュニティでは、「当日車椅子席を予約したら、周囲が車椅子利用者やそのご家族ばかりで、一般客の自分が座っていることに肩身の狭さを感じた」「車椅子スペースの真横だったため、乗務員やパーサーの出入りが激しく落ち着かなかった」といった率直な書き込みが確認できます。
駅窓口を担当するJR関係者の取材データによると、「車椅子席の一般販売は、発券システム上で正式に許可された正当な座席確保であり、一般のお客様が乗車されること自体は何ら規則違反ではありません。ただし、バリアフリー設備が密集するエリアであるため、乗降時の導線確保など周囲への一定の気配りはお願いしたい」と説明しています。