超音波器を導入するうえで最も慎重な配慮が求められるのが、人体への影響と近隣住民への配慮です。「大人の耳には聞こえないから安全」という認識は大きな誤解を招く原因になります。
人間の耳が感知できる可聴域は一般に20Hz〜20,000Hz(20kHz)程度ですが、加齢とともに高い周波数は聞こえなくなります。40代以降の大人には無音に感じられる15kHz〜18kHzの音であっても、聴覚が敏感な子供や10代〜20代の若年層には「キーン」という不快な金属音やモスキート音として鮮明に届くケースが多々あります。
通学路や隣家の寝室・リビングに向けて超音波器を設置した結果、通行中の子供や隣人が「継続的な頭痛」「耳鳴り」「吐き気やめまい」といった体調不良を訴え、警察や自治体を巻き込む深刻な近所トラブル・苦情に発展する事例が急増しています。日本音響学会の報告等でも、高周波音に長時間さらされることによる自律神経の乱れやストレスが指摘されており、決して軽視できません。