鳥取市(人口約18万人)において、最新のハリウッド映画やアニメの話題作を常設スクリーンで鑑賞することは現在できません。2026年8月31日、中心市街地の末広温泉町で70年以上にわたり営業を続けてきた「鳥取シネマ」が閉館して以来、鳥取県東部から商業映画館の灯が消えた状態が続いています。
全国の県庁所在地を見渡しても、商業映画館が存在しない自治体は極めて異例です。行政の文化振興担当者や地元商工関係者の間でも度々議論の俎上に載せられていますが、2026年を迎えた現在も新たな常設館の新設には至っていません。
地元の若年層や子育て世代の間では、「新作アニメの公開初日にレイトショーを観に行く」という都市部では当たり前のレジャーが、往復数時間の移動を伴う一大イベントとなっています。映画館の不在は単なる娯楽の選択肢にとどまらず、地域カルチャーの維持や若者の流出防止という観点からも深刻な課題として受け止められています。