南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭。それぞれ看板番組を持ち、テレビ界のトップランナーとして君臨するふたりだが、その原点は「自分たちの人見知りや社会適合性の低さ」をネタにするネガティブな熱量にあった。2009年の立ち上げ当初、ここまでの現象になると予測した者は少なかっただろう。
自らの陰湿さや嫉妬心を笑いに昇華させるスタイルは、当時のバラエティ番組における王道とは対極にあった。しかし、彼らが吐露するリアルな葛藤は、若い世代を中心に熱狂的な共感を呼ぶことになる。互いの本業である南海キャンディーズ、オードリーの活動とも違う、剥き出しの漫才。それはふたりにとって、自らの精神を研ぎ澄ますための道場のような場所であった。