ネット上のQ&AサイトやSNSでは、メールの文字化けに直面したユーザーの間で誤った言説がたびたび拡散されています。その代表例が「iPhoneの内部メモリが破損したのではないか」「iOSのテキストエンコーディング設定を変更すれば直る」という言説です。
まず断言すべき事実として、現在のiOSにはユーザーが手動でメールのテキストエンコーディング iPhone設定を変更するメニューは一切存在しません。かつてのMac版Safariや旧型ブラウザには「表示 > テキストエンコーディング > Shift_JIS / 日本語(EUC)」といった切り替えオプションが存在したため、その記憶が誤ってiPhoneの操作法として混同・伝播しています。設定アプリ内を探し回っても該当項目は見つからず、設定リセット等を試みるのは時間と労力の浪費に過ぎません。
また、「絵文字を使うと絶対に文字化けする」という言説も半分が誤りです。現代のUnicode仕様において、一般的な絵文字は世界共通の規格として統合されています。問題となるのは絵文字そのものではなく、送信側がISO-2022-JPを指定していながらUnicode絵文字を無理に混入させた場合です。メールヘッダーと本文の整合性が破綻し、結果として絵文字だけでなく周辺の全テキストが巻き添えを食らって読めなくなります。原因の所在を正しく切り分けなければ、無用なトラブルシューティングの迷宮に迷い込むことになります。