長距離の国際線を利用する旅行者の間で、あえて「完全すっぴん」あるいは「ベースメイク無しのスキンケア状態」で搭乗するスタイルがスタンダードになりつつあります。その最大の理由は、機内特有の過酷な湿度環境にあります。航空機内の空気は高度1万メートル前後の上空から取り込まれて除湿・循環されるため、飛行開始からわずか1時間ほどで湿度は10%〜20%程度まで急降下します。これは東京の冬の平均湿度(約40〜50%)を大きく下回る極限状態です。
この環境下でファンデーションを長時間密着させていると、角層の水分が急速に奪われ、肌の防御反応として過剰な皮脂が分泌されます。その結果、乾燥しているのにTゾーンはテカり、毛穴詰まりやニキビ、化粧崩れによる深いシワの定着を引き起こすリスクが高まります。「国際線 すっぴん 理由」を調査したアンケートでも、回答者の72%以上が「肌の乾燥疲労と肌荒れを防ぐため」を第一に挙げており、美肌を守る現実的な選択としてノーメイク乗機が定着しています。
ただし、パスポート写真とあまりにかけ離れたノーメイクや、極端に血色の悪い顔立ちだと、現地の入国審査(イミグレーション)で余計な確認をされるケースも稀に存在します。そのため、完全な無防備状態ではなく、トーンアップ効果のある高保湿UVや色付きリップを仕込んだ「すっぴん風メイク コスメ」を活用するのが現場目線でも賢明なアプローチといえます。