『週刊少年ジャンプ』という王道の少年誌で連載されながら、『ストーンオーシャン』が到達した領域は、神学や実存主義に肉薄するダーク・ファンタジーそのものだった。善悪の二元論を軽々と飛び越え、運命とは何か、人間が幸福に生きるとはどういうことかを問いかける姿勢は異色を放つ。
主人公・空条徐倫たちの必死の抵抗と、全人類を「覚悟」へと導こうとするプッチの信念。どちらが絶対的な正義かを安易に断定させない重厚なプロットは、掲載から年数が経った現在も色褪せるどころか、混迷を深める現代社会においてより一層のリアリティを持って迫ってくる。