今日の栄養学・予防医学において、食品成分を単なる栄養素として捉えるのではなく、遺伝子発現や代謝経路に働きかける「シグナル分子」として捉える研究が進んでいる。世界的に広がるヘルスケア・ウェルネス産業の中でも、ザクロは最重要の機能性素材として位置づけられており、その応用範囲は飲料やサプリメントだけに留まらない。
腸内環境の違いによってウロリチンAを効率よく作れる人とそうでない人(生産者と非生産者)が存在することも判明しており、個人のマイクロバイオームに合わせたパーソナライズド・ニュートリションの研究も過熱している。予防医学の視点からは、日常的なポリフェノールの連続摂取が、生活習慣病の予防や血管年齢の若返りに寄与することが期待されている。