コートを去った後、スポーツキャスターやタレントとして第2のキャリアを歩み始めた益子直美さん。そのプライベートにおいても、多くの人生の転機と向き合ってきました。
2006年12月、40歳のときにプロ自転車ロードレース選手の山本雅道さんと結婚。年の差婚として注目を集めたこの結婚の馴れ初めは、共通の知人を介した出会いでした。自転車競技に真摯に向き合う12歳年下の夫・山本さんの実直な人柄と、お互いの価値観への深いリスペクトが、年齢差を超えた強固な絆を育んだと伝えられています。
結婚後は、夫婦で不妊治療に正面から挑みました。仕事をセーブしながら高度生殖医療を含む過酷な治療を続けましたが、精神的にも肉体的にも負担は限界に達します。そして45歳の誕生日を迎えた際、夫婦で徹底的に話し合い、「これからは2人の人生を思い切り楽しもう」と治療の終結を決断しました。この一連の経験を包み隠さず公表した手記は、同じ境遇に悩む多くの女性たちに勇気と救いを与えました。
さらに2017年には、突然の動悸や息切れに襲われ、不整脈の一種である「心房細動」と診断されて手術(カテーテルアブレーション治療)を受けました。心臓疾患という予期せぬリスクに直面しながらも早期に対処し、夫の献身的な支えを受けながら健康を取り戻しています。幾多の試練を乗り越えた現在の姿は、かつての儚げなアイドル時代とは異なり、内面から滲み出る凛とした強さと温かみをたたえています。