「自然豊かな環境で子育てをしたい」「リモートワークを軸に里山暮らしを始めたい」という動機から、大多喜町への移住を検討する人が増えています。実際に移住した住民や長期滞在者のリアルな声を検証すると、高い満足度と同時に無視できない日常の課題が浮かび上がってきます。
ポジティブな評価として多く挙がるのは、生活環境の穏やかさと子育て環境です。「水と空気が澄んでいて、子どもが自然の中で伸び伸び遊べる」「近隣農家から採れたての野菜をお裾分けしてもらえる温かさがある」といった声が目立ちます。また、家賃や土地取得費が都市部に比べて圧倒的に抑えられるため、DIYや家庭菜園を趣味にする人々にとっては理想的なフィールドとなっています。
一方で、生活実感としての「壁」となるのが完全な車社会である点です。いすみ鉄道は風情ある移動手段ですが、日常の買い物や通勤・通学の足としては本数が限られており、一家に複数台の自家用車を所有することが実質的な必須条件となります。最寄りの大型総合病院や大型商業施設へは隣接する茂原市や市原市まで車で30〜40分程度移動する必要があるため、医療や教育の選択肢に関する事前のシミュレーションが不可欠です。