公的な基準値として信頼性の高い総務省家計調査単身世帯の最新公表データによると、単身世帯における電気代の全国年間平均は月額約6,800円前後で推移しています。ただし、この数値は春や秋といった空調をほとんど使わない閑散期と、稼働率が極端に上がる真夏・真冬をすべて合算した平準化値です。
実際の生活実感に即して見ると、一人暮らしの電気代冬の平均は約9,500円〜12,000円に達し、寒冷地や木造物件では単身であっても1万5,000円前後に上る事例が珍しくありません。一方、一人暮らしの電気代夏の相場は約6,500円〜8,500円程度に収まる傾向があります。夏場は連日の猛暑で冷房を長時間稼働させるものの、外気温と室温の設定差(例えば外気35度・室内27度で温度差8度)が、冬場(外気3度・室内20度で温度差17度)に比べて小さいため、消費電力量自体は冬のほうが圧倒的に大きくなります。
住環境による差異も顕著です。一般的な単身者向け物件である1K・ワンルームの電気代平均は月額5,000円〜6,500円程度が標準的ですが、1LDK以上の広い間取りになると空調対象の容積が増えるため、月額8,000円〜10,000円近くまで押し上げられます。また、家計全体における一人暮らしの光熱費平均(電気・ガス・水道の合計)は月額約12,500円〜14,500円が標準レンジとなっており、電気代だけで1万円を突破している場合は、何らかの構造的な浪費が発生している明確なサインといえます。