結論から述べれば、予備知識のない完全初学者が「過去問道場だけ」を反復して合格できる可能性は極めて低いのが実情です。一方で、プログラミングや実務経験がある受験者であれば、過去問道場のみの演習で一発合格を果たすケースも確かに存在します。この極端な二極化こそが、ネット上で「過去問道場だけで余裕」「いや絶対に受からない」という相反する言説が飛び交う最大の原因です。
かつての旧制度(午前・午後試験)時代は、午前試験の過去問がそのまま午前の本試験に大量再録され、午後試験も長文読解型の選択式であったため、一定のパターン暗記が通用しました。しかし、現在の新制度(科目A・科目B)では試験の性質が完全に分断されています。
「過去問道場だけで受かる」と豪語する合格体験記の多くは、元々論理的思考力に長けた理系出身者や、業務でコードを書いているIT実務者の体験に基づいています。文系初学者やプログラミング未経験者がその言葉を鵜呑みにして同じ手法をなぞると、科目Aの高得点に油断したまま科目Bで手痛い洗礼を受けることになります。