柏原崇の俳優としてのキャリアを語る上で欠かせないのが、岩井俊二監督による名作映画『Love Letter』だ。図書室の窓辺で風に揺れるカーテンの奥に立つ少年・藤井樹を演じた彼の姿は、日本国内にとどまらず、台湾や中国、韓国といったアジア全域で爆発的なムーブメントを引き起こした。その儚げで美しい眼差しは、当時のアジアの若者たちに決定的な記憶を残した。
『Love Letter』で確立された彼の圧倒的な透明感は、その後の『白線流し』における長谷部優介役へと見事に受け継がれた。単なる「ハンサムな若手俳優」の枠を超え、内面に秘めた葛藤や知性を表現できる稀有な存在として、彼はアジアンスタアのパイオニアとなった。表舞台を退いた今もなお、アジア圏のSNSやファンコミュニティでは彼の過去作を愛でる投稿が絶えず、彼の現在の幸せを願う声が寄せられている。