物理的なコンセント抜き差しよりも、ハードウェアへの負荷を最小限に抑えるスマートな手法が存在する。それがブラウザやアプリを介したAirStation管理画面からの再起動方法だ。物理的な突入電流を伴わず、OS内部のデーモン(管理プロセス)を正規の手順でクローズしてからソフトウェアリブートをかけるため、極めて安全性が高い。
手順はいたって明快だ。同一ネットワーク内のPCやスマートフォンからブラウザを立ち上げ、アドレスバーに標準ゲートウェイIPである「192.168.11.1」を入力する(または公式アプリ「AirStation設定ツール」を使用)。ログイン画面が表示されたら、セットアップカード記載のユーザー名(admin等)とパスワードを入力して設定画面に入る。「詳細設定」から「管理」>「再起動」を選択し、「再起動」ボタンをクリックするだけで、システムは安全に自己シャットダウンと立ち上げを実行する。
ここで絶対に混同してはならないのが、バッファロー ルーター初期化と再起動の違いである。管理画面内や本体底部にある「RESET(初期化)」は、単なるリフレッシュではない。プロバイダから提供された接続ID・パスワード、自身でカスタマイズしたSSIDや暗号化キー、固定IP設定など、本体メモリ内のパラメータをすべて「工場出荷時」に抹殺する破壊的オペレーションだ。
「調子が悪いから」と安易に細いピンでリセットボタンを長押しした結果、回線契約時のPPPoE認証情報が吹き飛び、二度と外部ネットに接続できなくなって途方に暮れるトラブル相談が、テクニカルサポートの現場では日常茶飯事となっている。初期化は、ファームウェアの深刻なバグや管理者パスワード紛失時の「最終手段」であり、日常的な不調に対する解決策としては「再起動」を選択しなければならない。