中学校を卒業した尾美としのりは、芸能活動に理解のあった城西大学附属城西高等学校へと進学した。多くの表現者やスポーツ選手を輩出してきた同校は、多忙を極める彼にとって最適な環境だったといえる。
高校時代は、まさに俳優・尾美としのりの名が全国に轟く激動の季節だった。地方ロケが数週間に及ぶことも珍しくなく、東京と撮影現場を往復する日々が続いた。教科書を現場へ持ち込み、出番の合間に課題と向き合うことも日常茶飯事。同級生たちが部活動や受験勉強に打ち込む中、彼は映画製作の最前線という過酷で刺激的な現場で、もうひとつの「青春の学び」を深めていた。