かつての化粧まわしは、龍や虎、富士山、波に千鳥といった古典的な吉祥文様が主流でした。しかし近年では、ファン層の拡大とともにデザインの多様化が急速に進んでいます。
『ポケットモンスター』のピカチュウや『北斗の拳』のラオウ、『キン肉マン』『ちいかわ』など、世界的人気キャラクターが描かれた化粧まわしが土俵入りに登場すると、SNSや情報番組で瞬く間に拡散されます。土俵入りの瞬間はNHKの全国生中継だけでなく、ABEMA等のネット配信や国際放送を通じて数百万人の目に触れるため、「わずか数分の土俵入りに数千万円相当のPR露出効果がある」と広告業界からも高い評価を受けています。
ただし、日本相撲協会の品格規定により、露骨な商業ロゴや公序良俗に反するデザインは厳格に事前審査されます。伝統の格式を崩さず、いかに現代のカルチャーを融合させるかが織元の腕の見せどころとなっています。