羊肉に関する情報には、過去の劣悪な冷凍技術時代のイメージに由来する誤解が少なくありません。 1つ目の誤解は「マトンはラムの劣化版である」という認識です。一部で「マトン=硬くて安物の肉」と見なされることがありますが、これは大きな誤りです。現代の衛生管理と熟成技術を経たマトンは、赤身肉としての旨味アミノ酸濃度が極めて高く、ヨーロッパや中東の高級レストランでは、あえてマトンを指定して仕入れるシェフが多数存在します。 2つ目の誤解は「ラムなら絶対に臭みがない」という思い込みです。仔羊であっても、牧草のみを食べて育ったグラスフェッド(牧草肥育)のラムには特有の青草の香りがあります。反対に、出荷前に穀物を与えて育てたグレインフェッド(穀物肥育)の羊肉は、マトンであっても香りが穏やかでマイルドな脂質に仕上がります。匂いの強弱は月齢だけでなく、「飼料(エサ)」の質にも大きく左右されます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
羊肉選びで後悔しないための明確な基準を提示します。 【ラムを選ぶべき人】
- 羊肉特有のクセが苦手、または人生で初めて羊肉を食べる人
- ステーキやローストなど、シンプルな塩コショウやハーブ焼きで肉そのものの柔らかさを楽しみたい人
- 短時間の加熱調理で手軽に夕食のメインディッシュを作りたい人
- スパイス料理、煮込み料理(シチュー、ラグー、スープ)、濃厚ダレの焼肉を好む人
- 脂肪燃焼をサポートするL-カルニチンを効率よく最大限に摂取したいダイエッター
- 淡白な肉では物足りず、噛み締めるほどにあふれる強い旨味と野生味を堪能したいグルメ愛好家