インターネット上の議論では、「大谷選手は長打を狙いすぎて三振が増えているのではないか」「走塁での足への負担が打撃に悪影響を与えているのではないか」といった懸念や誤解が散見されます。しかし、詳細なトラッキングデータを精査すると、そうした推測は事実と大きく異なります。
実際には、ボールゾーンの見極め率(チェイスレート)は年々改善されており、無駄な三振は減少傾向にあります。追い込まれたカウントではスイングをコンパクトに切り替えるなど、シチュエーションに応じた打撃の引き出しは格段に増えています。
また、走塁に関しても、やみくもに走るのではなく「投手のモーションが1.3秒以上かかった場面」「捕手の送球モーションの癖」などをデータアナリストと綿密に共有した上でスタートを切っており、故障リスクを最小限に抑えつつ最大の効果を挙げる極めて計算された戦略が採られています。