Q1:映画『蒲田行進曲』の「階段落ち」は、本当に平田満本人がスタントなしで落ちたのですか?
A1:全身が激しく階段を転落していく危険なロングショットは、JAC(ジャパン・アクション・クラブ)のプロのスタントマンが吹き替えを務めています。しかし、階段の頂上での緊迫した芝居、転がり始める直前の踏み込み、そして落下直後に傷だらけになりながら這い上がる迫真のカットはすべて平田満本人が演じており、スタントと本人の演技が完璧に融合してあの伝説のシーンが完成しました。
Q2:平田満はこのヤス役でどのような賞を受賞したのですか?
A2:1983年に開催された第6回日本アカデミー賞において、「最優秀主演男優賞」と「新人俳優賞」をダブル受賞しました。さらに、報知映画賞主演男優賞、ブルーリボン賞新人賞、キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞など、その年の主要な映画賞を総なめにする歴史的な快挙を成し遂げました。
Q3:平田満にとって「ヤス」という役はどのような存在だったのでしょうか?
A3:無名の劇団員から日本中に知られる実力派俳優へと押し上げた最大の出世作であると同時に、劇作家・つかこうへいとの濃密な青春の集大成でもありました。後年のインタビューでも、過酷な稽古と深作欣二監督の現場を乗り越えた経験が、その後の俳優人生を支える絶対的な自信と原点になったと語られています。