紗綾ジュニアアイドル時代をリアルタイムで追っていた関係者が口を揃えるのは、彼女の驚異的なメンタルの強さとプロ意識です。10代前半という多感な時期に、学校生活と過密な撮影スケジュールを両立することは並大抵の精神力では不可能です。
「中学時代は、同級生からの好奇の目や心無い言葉を浴びることもありました。それでも仕事を嫌だと思ったことは一度もありませんでした」
後年のロングインタビューで本人が淡々と振り返ったこの言葉は、現場スタッフの間でも語り草となっています。撮影現場では常に礼儀正しく、共演者やスタッフへの気配りを欠かさない姿勢が、多くの現場関係者の信頼を勝ち取っていきました。
多くのジュニアタレントが高校進学や20歳前後の年齢の壁に直面し、アイデンティティの崩壊から芸能界を去っていったのに対し、彼女は映画『地獄少女』などの本格的な映像作品や舞台演劇へと活躍の場を果敢に広げました。「11歳のグラビア少女」という巨大すぎる固定観念を、自らの演技力と現場対応力によって少しずつ上書きしていったのです。