芸術は爆発だの真意とは?岡本太郎が語る命の全開とCm誕生の真相

芸術は爆発だの真意とは?岡本太郎が語る命の全開とCm誕生の真相

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多くの人が「爆発」という単語から連想するのは、爆弾の炸裂や建造物の崩壊、あるいは激しい怒りといった破壊的なエネルギーではないでしょうか。しかし、岡本太郎本人が著作や対談で語り遺した言葉を辿ると、この言葉の意味は日常の語彙とはまったく異なる文脈で定義されていることが分かります。

太郎の代表作的著書『自分の中に毒を持て』や『美の呪力』において、彼は次のように明確に言い切っています。「爆発とは、ドカンと飛び散って物を壊すことではない。全身全霊が宇宙に向かってパッと開くこと、無条件に命をひらくことなのだ」。つまり、彼にとっての爆発とは外に向けた攻撃ではなく、内なる生命エネルギーの瞬間的な完全燃焼を指していました。

人間は生きていると、無意識のうちに「傷つきたくない」「恥をかきたくない」「損をしたくない」と自らを守るための防壁を築きます。太郎はそうした打算や保身の態度を「生ぬるい生活」「死んだ生き方」と厳しく断じました。過去の栄光にしがみつかず、将来の損得勘定も捨て、現在という瞬間に己の全存在を賭けてスパークさせること。彼が語る「芸術」とは、美術館に飾られる絵画や彫刻といった狭いジャンルにとどまらず、人間が生きる態度そのものを意味していました。すなわち、「芸術は爆発だ」という言葉は、「人間よ、計算を捨てて命を余すところなく燃やし尽くせ」という痛烈な生の激励だったのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。