「無料の編み図を見つけて意気揚々と編み始めたものの、毛糸代が予算を大きくオーバーしてしまった」――手芸愛好家のSNSコミュニティや知恵袋等の相談窓口では、このような吐露が後を絶ちません。かぎ針編みは、糸を針に絡めてループを何重にも引き出す構造上、棒針編みに比べて約1.2倍から1.4倍の糸量を消費するという物理的特性を持っています。
一般的な大人用かぎ針編みセーターレディース(M〜Lサイズ相当)を編む場合、かぎ針編みセーター必要毛糸玉数は、標準的な40g巻きの毛糸玉でおよそ12玉から16玉(約480g〜640g)に達します。身幅が広く着丈の長いメンズセーターかぎ針編み方を実践する場合では、18玉から24玉(約700g〜950g)の糸量を見込む必要があります。
「100円ショップの毛糸で安くセーターを作りたい」という試行も人気を集めていますが、1玉あたりの重量が25g〜30g程度と少なめに設定されているケースが多く、結果として20玉以上を買い足すことになり、ロット違い(生産ロットの差による微妙な色ブレ)に悩まされる現場トラブルも頻発しています。確実な防衛策は、編み図に記載された「総メートル数(m)」を事前に逆算し、同一ロットで全量をまとめ買いすることです。