メンズのヘアセットにおいて、アイロンの温度と同じくらい重要なのが「手の動かし方」と「スタイリング剤の順番」です。トレンドである波巻きやスパイラルパーマ風の質感をアイロンで再現するためのステップを整理します。
1. ブロッキングと少量スライスの原則
サイド、バック、トップ、前髪の最低4ブロックに分け、1回にアイロンで挟む毛束の厚みを1〜1.5cm幅(指1本分)に設定します。毛束を厚く取りすぎると内側まで熱が届かず、結果として何度もアイロンを重ねて外側だけを熱変性させてしまうからです。
2. 波巻き・スパイラルセットの実践技法
波巻きを作る場合は、130℃〜140℃のやや低めに設定します。毛束の中間から「内・外・内」と手首を半回転ずつリズミカルに返しながら熱を通します。低めの温度でゆっくり手首を返すことで、キューティクルを整えつつ美しい波状のリッジを形成できます。
3. スタイリング剤とワックスの正しい塗布順序
多くの初心者が間違えがちなのが、スタイリング剤を使うタイミングです。
- 【アイロン前】:オイルやワックスなどの油分は絶対に付けない。油分が付着した髪に熱を加えると「揚げ物」と同じ状態になり、深刻な炭化を招きます。アイロン前はノンオイルの「ヒートプロテクトミスト」のみを使用し、完全に乾かします。
- 【アイロン直後】:形を作ったらすぐに触らず、2〜3秒冷まして熱が抜けるのを待つ。髪は熱が冷える瞬間に形状が固定されます。
- 【アイロン後】:冷え切った状態を確認してから、マット系ワックス、バーム、または軽めのヘアオイルを手のひらにしっかり伸ばし、中間から毛先へ揉み込みます。