屋外球場での開催が多いセ・パ両リーグにおいて、天候悪化による試合中止はローテーション再編の引き金となります。ここで発生するのが「スライド登板」か「登板回避(1回飛ばし)」かの選択です。
現場取材や首脳陣の記者会見から見えてくるのは、投手のタイプに応じた繊細なコンディショニング調整です。「肩を作ってしまっていたか」「調整ルーティンが崩れるのを嫌うタイプか」によって決断は分かれます。
- エース級投手のスライド登板:翌日の試合にそのまま先発させ、確実に勝利を拾いに行く選択。ただし翌日予定だった裏ローテ投手の登板日がずれ込み、全体の登板間隔が狂うリスクを孕む。
- 登板回避・次カードへ繰り越し:雨天中止となった先発投手の登板を1回飛ばし、予定通りの投手を立てる選択。ブルペンの負担軽減やローテ崩れを防ぐ目的で採用される。
SNSやファンの間では「なぜ好調な投手をスライドさせないのか」といった疑問の声が散見されますが、ベンチ裏ではトレーナー陣による筋疲労の数値チェックや、シーズン全体を通した投球イニング管理が厳密に行われています。