2014年、理化学研究所のユニットリーダーとして彗星のごとく現れた彼女は、一瞬にして時代の寵児となった。割烹着姿で実験に臨む姿は「リケジョ」という言葉を世に定着させ、日本中が彼女の言葉に耳を傾けた。しかし、その栄光は一瞬で崩れ去る。論文の不正疑惑、そして激しいバッシング。あれから干支が一周した今、彼女が再び白衣を着ることはない。
かつての同僚や関係者も、彼女との接触を断っているケースがほとんどだ。科学界という狭いコミュニティにおいて、一度貼られたレッテルを剥がすことは容易ではない。彼女の才能を惜しむ声も一部にはあるが、業界のタブーとしてその名は今もタブー視され続けている。