開示された財務データを詳細に読み解くと、両陣営が描く戦略の違いが鮮明に浮かび上がる。セブン&アイ・ホールディングスの傘下で業界を牽引してきた株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、長年にわたり業界トップクラスの平均日販(1日あたりの店舗売上高)を誇り、圧倒的な収益力でグループの柱であり続けている。同社を率いる井阪隆一氏のもと、徹底した高密度出店(ドミナント戦略)と効率的な供給網のさらなる洗練が進められている。
対する株式会社ローソンは、社長の竹増貞信氏の強いリーダーシップのもと、地域ごとの需要に柔軟に応える店舗づくりと顧客体験の改革を前面に押し出す。直近の決算数値を見ても、セブンの強固な利益率に対し、ローソンは来店客数の伸びと客単価の改善を高い次元で両立させ、急反発を見せている。もはや「一強」ではなく、互いの背中を猛烈に追いかける真の「二強対決」へと環境は完全にシフトした。