日常会話で最も頻繁に口にされるのが、主語に1人称を用いた「ich mag...」から始まるフレーズです。現代ドイツ語において、mögenは助動詞でありながら、実質的には英語の「like」のように後ろに名詞を直接従える他動詞的用法が主流となっています。
会話の現場でそのまま使える代表的なドイツ語日常会話フレーズを構造別に確認していきます。
1. 飲食物・嗜好品への好意を示す表現
「Ich mag Kaffee.(私はコーヒーが好きです)」
「Ich mag deutsches Bier.(私はドイツビールが好きです)」
最も基本的な構造であり、目的語となる名詞には4格(対格:Akkusativ)が置かれます。無冠詞名詞または冠詞類を伴った名詞が続きます。
2. 人に対する好意を伝える表現
「Ich mag dich.(君のことが好きだよ/気が合うね)」
「Ich mag meinen Chef.(私は上司のことが気に入っています)」
人間関係において「Ich liebe dich(愛している)」は極めて重い愛情表現ですが、「Ich mag dich」は友人関係や恋愛初期の好意、人柄に対する好感をフランクに伝える表現として重宝されます。
3. 否定表現(好きではない・苦手である)
「Ich mag keinen Fisch.(私は魚が好きではありません/魚が苦手です)」
「Ich mag das nicht.(私はそれが好きではありません)」
名詞を否定する場合は否定冠詞「kein」を用い、文全体や事柄を否定する場合は文末に「nicht」を配置します。ドイツの食卓で苦手な食べ物をやんわりと断る際、知っておくべき必須の言い回しです。
4. 疑問文で相手の嗜好を尋ねる表現
「Magst du Sushi?(お寿司は好き?)」
「Was magst du?(何が好きですか?)」
定動詞を文頭に置くことで、初対面の相手とのアイスブレイクに最適な問いかけを作成できます。