日本英語検定協会が級別の合格率公表を取りやめたのは2016年度のことです。それ以前の2011年度から2015年度にかけて公表されていた公式データによると、英検3級の一次試験合格率は約50〜55%、二次試験(面接)の合格率は約90〜92%、最終的な全体合格率は約50%〜53%で推移していました。
なぜ公式発表が停止されたのか。最大の理由は、合否判定基準が従来の「素点方式」から国際基準規格に準拠した「英検CSEスコア」へ全面移行した点にあります。素点方式では正答数のみが問題視されましたが、CSEスコアは統計的手法(項目応答理論)を用いて算出されるため、実施回ごとの問題難易度差を平準化し、受検者の英語運用能力をスコアで可視化する仕組みへと舵を切りました。その結果、協会側は「単なる合格率という数値の一人歩き」を防ぐ目的で公式発表を差し控える方針を取っています。
2026年現在の大手塾・予備校の追跡集計や現場の動向を見ても、この「一次試験で約半数がふるい落とされ、二次面接に進んだ受検者の9割が受かる」という比率は基本的に変わっていません。つまり、英検3級の最大の関門は間違いなく一次試験にあります。