結婚祝いにまつわるトラブルや失敗談を取材すると、贈る側の「祝ってあげたい」という熱意と、受け取る側の「現実的な事情」との間に大きな温度差が存在することが浮き彫りになります。SNSや知恵袋、実際の取材で寄せられた新郎新婦たちのリアルな声を検証します。
「結婚式当日の大きなプレゼント」は悲鳴を生む
大手結婚式場に勤務するベテランウェディングプランナーは、現場での実態を次のように明かします。
「披露宴の終了後、控室の新郎新婦は予想以上の疲労と荷物の量に圧倒されています。両親への贈呈品、受付の装飾品、祝電の束、引き出物の予備などで車やタクシーのトランクは限界状態です。そこへ友人から大きな家電やペア食器を受付で渡されると、持ち帰り用の追加手配が必要になり、現場はパニックになります」
ネット上の口コミでも「当日に土鍋をプレゼントされて、2次会会場まで抱えて移動するのが本当に苦痛だった」「お気持ちは嬉しいけれど、現金以外は事前に送ってほしかった」という切実な投稿が後を絶ちません。どんなに素敵な品物であっても、式当日に手渡しするのは配慮に欠ける行為と心得ておく必要があります。
職場の連名ギフトに潜む「集金の不満」と「時期のズレ」
職場における結婚祝いもトラブルの温床になりがちです。部署内で1人あたり1,000〜2,000円を集めて高額ギフトを贈る慣習は一般的ですが、渡すタイミングを巡って社内の空気が険悪になるケースがあります。
「入籍の2ヶ月前に集金が始まり、購入から手渡しまで1ヶ月以上も放置された」「業務が繁忙期を迎えている最中にデスクへ押し寄せられ、無理やり写真を撮られて迷惑だった」といった受け手側の声も見られます。職場のお祝いは、本人が長期休暇(ハネムーンや結婚休暇)に入る1〜2週間前の落ち着いたタイミング、または業務時間外に代表者から静かに手渡すのが、最もスマートな立ち居振る舞いです。