米米CLUBが生み出した膨大な名曲群の中でも、特に際立った輝きを放つのが『浪漫飛行』と『君がいるだけで』です。この2曲には、当時の音楽ビジネスの常識を覆すユニークなエピソードが残されています。
1990年にシングル発売された『浪漫飛行』は、もともと1987年発売の3rdアルバム『KOMEGUNY』の収録曲に過ぎませんでした。シングル化の予定はなかったものの、JAL(日本航空)の沖縄キャンペーンCMソングに抜擢されたことで急遽シングルカットが決定。東日本版と西日本版で異なるジャケットデザインを採用する斬新なプロモーションも功を奏し、100万枚を超えるミリオンセラーを記録しました。石井竜也が「旅立つ人の背中を優しく押す歌」として紡いだメロディは、現在も航空会社や旅行シーンの定番ソングとして定着しています。
一方、1992年の『君がいるだけで』は、フジテレビ系月9ドラマ『素顔のままで』(安田成美・中森明菜主演)の主題歌として書き下ろされた楽曲です。カップリング曲の『愛してる』とともにダブルミリオンを達成し、日本の歴代シングルCD売上ランキングで堂々の歴代上位に名を連ねています。