釣り場は自然の川筋を岩や丸太で仕切った「区画釣り場」が基本となっており、グループごとに専用の釣り場が割り振られる仕組みだ。隣の釣り人を過剰に意識することなく、プライベートな空間で気兼ねなく竿を振れる配慮が行き届いている。
放流されるのは元気いっぱいのニジマス。スタッフがバケツを手に川へと魚を放流した瞬間、水面が一気に活性化する。練りエサやイクラを付けた針を落とせば、ウキがツンと引き込まれ、次の瞬間には竿先がしなる。この明快でダイレクトな手応えこそ、釣りの原初的な喜びだ。
一方で、より自然に近い状態で魚と対峙したいベテラン向けに、一般釣場やルアー・フライ専用エリアも近隣を含めて充実している。水生昆虫のハッチを見極め、毛針を流す玄人たちの静かな熱気もまた、この渓谷特有の情景をつくり出している。