交際や結婚という男女の関係ではなかったものの、船越英一郎と片平なぎさの間には、一般の共演者とは一線を画す強い絆が存在します。その強固な関係性を育んだのは、まさに2時間サスペンスの過酷な撮影現場でした。
当時のサスペンスドラマのロケは、日本全国の津々浦々を移動しながら、早朝から深夜までタイトなスケジュールで行われるのが常でした。『小京都ミステリー』の撮影現場において、二人は文字通り苦楽を共にしてきました。船越英一郎がまだ駆け出しに近いポジションから徐々に頭角を現していく過程を、片平なぎさは間近で見守り、船越もまた座長としての片平を現場で献身的にサポートし続けました。
トーク番組や対談などで語られる仲良しエピソードには、お互いの気心の知れた間柄が如実に表れています。 「なぎささんの前では格好をつける必要がない」 「英ちゃんがいる現場は安心感が違う」 といった発言に見られるように、互いを「戦友」と呼び合う関係性は、男女の恋愛感情を超越したプロフェッショナル同士のリスペクトで結ばれています。ロケ先で美味しい食事を共にし、スタッフ全員を巻き込んで現場の士気を高める二人のリーダーシップは、当時の制作現場でも高く評価されていました。