猫のふらつきは水頭症のサイン?初期症状と気になる寿命・手術費用の真相

猫のふらつきは水頭症のサイン?初期症状と気になる寿命・手術費用の真相

猫のふらつきは水頭症のサイン?初期症状と気になる寿命・手術費用の真相について知っておくべき 理由を分かりやすく解説いたします。

猫の水頭症は、頭蓋骨の内部で脳と脊髄の周囲を循環する「脳脊髄液」の産生・循環・吸収のバランスが崩れ、脳室と呼ばれる空間に過剰な液体が溜まる病態です。脳室が膨張することで周囲の大脳皮質が物理的に圧迫され、多彩な神経症状が発現します。見逃してはならないのが、日常生活の端々に現れる猫の水頭症の初期症状です。

代表的な徴候として挙げられるのが猫の水頭症歩行障害です。後肢に力が入らず千鳥足のようにふらつく、段差を登るのをためらう、あるいは同じ方向にばかり円を描いて歩き続ける「旋回運動」が観察されます。さらに、意識がぼんやりとして飼い主の呼びかけに対する反応が鈍くなる「沈鬱(ちんうつ)」や、部屋の隅や壁に額を無意味に押し当て続ける「ヘッドプレッシング」と呼ばれる特異な異常行動も、脳圧亢進を示す警戒すべきサインです。

病因の観点からは、大きく先天性と後天性に分かれます。子猫の先天性水頭症の場合、頭蓋骨の縫合不全によって頭部が不自然にドーム状に丸く膨らんだり、両目が外側下方を向く「落日現象(斜視)」を伴ったりすることが特徴的です。一方、成猫になってから発症する後天性水頭症では、脳腫瘍、頭部外傷、あるいは猫伝染性腹膜炎(FIP)やトキソプラズマ症などの感染症に起因する脳炎が引き金となり、急激な神経症状の悪化を招くケースが目立ちます。

病状が進行すると、脳神経の過剰興奮によって猫の水頭症とてんかん発作が引き起こされます。全身を激しく突っ張らせて倒れる強直間代発作だけでなく、虚空をじっと見つめて口をペチャペチャと鳴らす部分発作(焦点発作)として現れることもあるため、日頃の綿密な観察が欠かせません。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。