日本の主要国際空港では、深夜・早朝便の就航増加に伴い、夜間滞在者向けの設備が段階的に整えられてきた。空港ごとの特性を把握して行動することが、一夜を快適に過ごすための鍵を握る。
まず、国際線のハブである空港夜明かしの羽田空港では、第3ターミナル(国際線)が24時間開放されている。出国前の一般エリアでもクッション性の高い長ベンチが各所に配置されており、深夜帯でも一定の明るさが保たれているのが特徴だ。併設された商業施設「羽田エアポートガーデン」内には24時間営業の天然温泉施設「泉天空の湯」が存在し、入浴からリクライニングシートでの仮眠まで手厚い環境が整う。
一方、LCCの拠点として機能する成田空港の仮眠スペースは、第3ターミナルと第2ターミナルの接続エリアや「北ウェイティングエリア」が定番だ。特に北ウェイティングエリアは電源コンセント付きのデスクや畳スペースが用意されており、横になって休息を取るバックパッカーで賑わう。第2ターミナル直結のカプセルホテル「ナインアワーズ成田空港」を利用すれば、リーズナブルに完全個室の睡眠環境を確保することもできる。
西の玄関口における関西国際空港の深夜の過ごし方としては、第1ターミナル2階の中央エリアやエアロプラザが拠点となる。エアロプラザ内には無料の休憩スペースがあり、仕切りのないベンチで仮眠を取る旅行者が多い。さらに、各空港の空港シャワールームの営業時間は深夜帯に一部縮小される場合があるため、到着後速やかに受付状況や営業時間を案内カウンターで確認する立ち回りが賢明だ。