雨降山大山寺の魅力全貌!紅葉ライトアップとかわらけ投げの真相検証

雨降山大山寺の魅力全貌!紅葉ライトアップとかわらけ投げの真相検証

雨降山大山寺の魅力全貌!紅葉ライトアップとかわらけ投げの真相検証の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

伊勢原市の大山中腹、ケーブルカーの大山寺駅を降りて木立を抜けると、視界の先に飛び込んでくるのが本堂へと一直線に伸びる急峻な石段です。数えて百段を超えるこの石段は、単なる通路ではありません。両脇には江戸時代に寄進された精巧な八大童子像がずらりと並び、参拝者を厳しい眼差しで見守っています。見上げるほどの勾配を一段一段踏みしめるごとに、俗世の雑念がそぎ落とされていくような張り詰めた空気が漂います。

石段を登りきり、威厳ある本堂で本尊の不動明王に手を合わせた後、絶対に体験しておきたいのが名物の「かわらけ投げ」です。かわらけとは、釉薬をかけずに素焼きにした直径6センチほどの小さな土器の小皿を指します。

境内の一角にある授与所で「かわらけ(2枚1組・初穂料300円)」を拝受したら、本堂左手の断崖に設置された投擲場へと向かいます。谷底のはるか下方には、竹で編まれた「福輪(ふくわ)」と呼ばれる円形の標的が設置されています。正しい投擲の作法は極めて明確です。

1枚目には「厄除け」の願いを込め、自らの胸元で厄を吸い取らせるように念じた後、谷底へ向かって力いっぱい放ちます。小皿が空中で砕け散るか、深い谷底へと吸い込まれていくことで、自身にまとわりついていた悪縁や邪気が祓われるとされています。

2枚目は「大願成就」です。自らの願い事を心に強く思い描き、眼下の福輪の中心を狙ってフリスビーのように水平に回転をかけて投げ入れます。標的までは相当な高低差と距離があり、風の影響も受けやすいため、福輪を通過させるのは至難の業です。しかし、見事に輪の中を通った際の達成感と周囲から湧き起こる拍手は、他では味わえない格別の高揚感をもたらしてくれます。

投げ終えたあとに谷を見下ろすと、谷底の岩肌には無数のかわらけの破片が白く積もっており、数え切れない参拝者たちがここに厄を捨て、希望を託してきた歴史の厚みを無言のうちに物語っています。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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