オロナミンCに生卵は危険?昭和の味「オロナミンセーキ」の効果と真相を徹底解明

オロナミンCに生卵は危険?昭和の味「オロナミンセーキ」の効果と真相を徹底解明

オロナミンCに生卵は危険?昭和の味「オロナミンセーキ」の効果と真相を徹底解明について見逃せない 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

オロナミンCに生卵を投入する発想は、決して市井の突飛な思いつきではない。1965年に発売されたオロナミンCが爆発的な普及を遂げる中、1970年代前半に大塚製薬がテレビCMや新聞広告を通じて大々的に仕掛けた公式プロモーションこそが、このブームの原点である。喜劇俳優の大村崑氏が「うれしいと眼鏡が落ちるんですよ」のフレーズで一世を風靡した時代、同社は牛乳で割る「オロナミン・ミルク」や、ウイスキーで割る「オロナミン・ハイボール」とともに、生卵を落とす「オロナミンセーキ」を大真面目に提案していた。

当時、洋食店や純喫茶で提供されていた「ミルクセーキ」は、一般庶民にとってハイカラで贅沢なデザート飲料だった。オロナミンCの持つ蜂蜜や柑橘系の甘みと香気、そして炭酸の爽快感に卵のコクを掛け合わせることで、高価なミルクセーキの味わいを家庭で安価に再現しようとした企画である。高度経済成長期の猛烈な労働環境下にあったビジネスマンや、深夜まで机に向かう受験生の夜食として、「美味しく飲める手軽なスタミナ源」という文脈で熱狂的に受け入れられた。

では、肝心の味覚はどう評価されているのか。実際に適切な手順で作られたオロナミンセーキを口に含むと、炭酸の角が卵の脂質によって驚くほどまろやかに中和される。炭酸ガスを含んだクリーミーな泡が舌先を包み込み、後味にはバニラカスタードを思わせるリッチな甘い余韻が残る。駄菓子屋のクリームソーダや、長崎名物の食べるミルクセーキを軽やかにしたような、どこか郷愁を誘う甘美なテイストであることは紛れもない事実だ。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。