疑惑を打ち消し事態の収束を図るために設定されたのが、あの伝説的な謝罪記者会見だった。登壇したのは、当時の社長であった湯木喜久郎氏と、その母であり女将を務めた湯木佐知子氏だ。厳しい追求を重ねる記者団に対し、社長は回答に詰まり、視線は定まらず、沈黙が場を支配した。
その沈黙を破るように、隣の湯木佐知子氏が小声で「頭を下げて」「言いなさい」と指示を出し、それを社長がそのままマイクに向かって口にするという異例の展開が繰り広げられた。マスメディア・報道業界はこの決定的な瞬間を連日トップニュースで報道。誠実な謝罪と事実解明を見せるはずの場が、かえって世間の不信感を決定づける痛恨のパフォーマンスへと変貌してしまった。