昭和映画史のタブー「大日映画」の真相!大映・日活提携の崩壊劇

昭和映画史のタブー「大日映画」の真相!大映・日活提携の崩壊劇

昭和映画史のタブー「大日映画」の真相!大映・日活提携の崩壊劇に関する最新の話題を丁寧に解説いたします。

ダイニチ映配が直面した最大の障害は、両社が抱える作品カラーと観客層の致命的な乖離でした。大映の主力は『座頭市』をはじめとする時代劇や文芸大作、そして『ガメラ』に代表される特撮怪獣映画でした。対して日活は、梶芽衣子主演の『野良猫ロック』シリーズなど、若者文化やアナーキーな反体制カルチャーを反映した現代劇・アクションを得意としていました。

これら相反する2系統の作品を「ダイニチチェーン」として無理やり2本立て興行に組み込んだ結果、劇場の客席には異様な光景が広がることになります。怪獣映画を目当てに来場した親子連れが、過激な暴力描写とアングラ感漂う日活アクションに圧倒されて途中退場し、若者層は古色蒼然とした時代劇に退屈して映画館から足を遠のけました。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場(当時)編集部の見解・評価存続期間1970年4月〜1971年8月(実働約16カ月)数十年単位での系列配給網維持映画史上で類を見ない異例のスピード瓦解系列映画館数全国約450館規模(発足当初)東宝・東映など大手は約600〜800館名門館の離脱が相次ぎ実効稼働率は低迷配給本数長編映画 約70本前後年間50〜70本が1社の標準製作資金ショートにより新作供給が破綻主要配給作品『野良猫ロック』『ガメラ対大魔獣ジャイガー』『座頭市あばれ火祭り』自社単一ブランドでの統一ラインナップ個別の映画的価値は高いが併映の食い合わせが最悪
佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。