プロ野球ファンの間で定着している一振りでアウト二つという元ネタは、特定の1試合だけを指す言葉ではなく、新井貴浩が現役時代に幾度となく演じた「豪快な三振ゲッツー」や「痛恨の併殺打」を象徴するフレーズとして広まりました。
野球のルール上、打者がスイングした瞬間にアウトが2つ成立するケースには主に2つのパターンが存在します。1つ目は、走者がスタートを切ったヒットエンドランや盗塁の場面で打者が空振り三振に倒れ、同時に走者も刺される「三振ゲッツー」。2つ目は、強烈な打球が内野手の正面を突き、そのまま流れるように完成する「内野ゴロ併殺打」です。
新井貴浩の場合、勝負を決定づける重要な局面で打席に立ち、誰よりも力強いフルスイングを披露した結果、このどちらかのパターンでチェンジを迎える場面が印象的に記憶されました。テレビの中継アナウンサーが発した「一振りでアウトが2つ取られてしまいました」という実況や、スポーツニュースの見出しがファンの脳裏に深く刻まれ、新井貴浩の珍プレーを語る上で欠かせない代名詞へと昇華したのです。