投入堂への参拝は一般的な観光名所の散策とは根本的に異なります。鎖や木の根を掴んで這い上がる険しい行場であり、文化庁が指定する国宝建造物の中で最も到達が困難なことから「日本一危険な国宝」と称されます。
過去には転落や滑落による重傷事故、さらには命を落とす痛ましい事故も発生しています。こうした危険性を防ぐため、三徳山三佛寺では極めて厳しい管理体制を敷いています。
特に重要なのが雨天時や積雪時の入山規制です。岩場や露出した木の根は濡れると極端に滑りやすくなり、命に直結するリスクが生じます。そのため、雨天時や降雨直後、天候悪化が予想される日は本堂裏の登山道入口が即座に封鎖され、入山が禁止されます。遠方から訪れる際も、現地の天候状況を事前に確認する判断が欠かせません。