中学受験において、志望校選びの第一基準となるのが模試偏差値です。しかし、麻布中学校の難易度を評価する際、どの模試の母集団を参照するかによって見え方が大きく異なります。
最難関志望者がひしめく麻布中学サピックス偏差値は、例年60〜62で推移しています。「60前後」と聞くと一見手頃に映るかもしれませんが、SAPIXの母集団自体が極めてハイレベルであるため、この数値を維持することは並大抵ではありません。一方、受験者層が幅広い麻布中学校四谷大塚偏差値推移を確認すると、Aライン(合格可能性80%)は66〜67を堅持しており、麻布中学日能研偏差値(R4一覧)においても67前後が定位置となっています。
各大手塾のデータが示す通り、模試ごとの母集団特性を把握しなければ、志望校判定の数字に惑わされることになります。四谷大塚や日能研の公開模試で65を超えていても不合格になるケースがある一方、SAPIXで50台後半にとどまっていた受験生が本番で栄冠を掴む事例が毎年後を絶ちません。この現象の背景には、麻布独自の入試出題形式が色濃く影響しています。